日本、GPIFの国内投資拡大を検討、当面は資産配分目標を変更せず

日本、GPIFの国内投資拡大を検討、当面は資産配分目標を変更せず

東京はGPIFを含む年金基金に日本の金融資産を重視するよう促しているが、当局は基金の中期ポートフォリオ目標を当面変更する計画はないとしている。

ファクトチェック
ロイターの一次情報2本は、この主張の中核要素をすべて裏付けている。7月13日付のロイター記事「日本、年金基金の資産配分見直し計画なし」は、日本がGPIFによる国内投資の拡大を検討している一方、目先で目標配分を変更する計画はないことを確認している。また、片山氏の「日本の金融資産への投資を大幅に増やす」との発言が、円相場と債券市場、さらにGPIFの資金が円建て資産に流入するとの見通しを押し上げたことも確認している。7月12日付のロイター記事は、オルタナティブ投資が上限の5%に向けて拡大する可能性を確認している。JPMorganによる具体的な帰属は独自に確認できなかったが、十分に記録された市場の反応とは整合的である。WSJのリンクは無関係の内容を返したため、検証できなかった。
    参考12
要約

日本政府は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の基準ポートフォリオを直ちに見直す計画はないが、GPIFを含む年金基金に対し、国内金融資産への投資を増やすよう促している。片山さつき財務相は7月10日、政府として日本市場への投資拡大を後押ししたいと述べ、木原稔官房長官は、GPIFはポートフォリオを毎年見直しており、投資環境が大きく変化すれば配分を調整できると説明した。約293.6兆円を運用するGPIFは現在、国内債券、外国債券、国内株式、外国株式をそれぞれ25%ずつ保有する配分目標を掲げており、国内債券は上下6ポイントの乖離が認められている。市場の反応は限定的で、片山氏の発言後は円高が進み、日本国債利回りは低下した。政府関係者はまた、GPIFの責務は政策目標ではなく年金受給者にあることを強調した。別件では、日本経済新聞が、政府の有識者会議が未上場株や不動産などオルタナティブ資産の配分を、3月時点の1.7%から既存の上限である5%に近づけるよう提言する可能性があると報じた。

用語解説
  • 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF): 日本の公的年金の資産運用を担う機関で、世界最大の年金基金である。
  • 資産配分: 債券、株式、その他資産に投資をどう配分するかを定める目標構成で、許容乖離幅を伴うことが多い。
  • 日本国債: 日本政府が発行する債務証券で、一般にJGBと呼ばれる。