イランでの攻撃報道と、別件のイランによるヨルダンへのミサイル攻撃で地政学リスクが強まり、ビットコインは一時61,688ドルまで下落した。一方、Nobitexに対する米財務省の措置により、仮想通貨を巡る制裁監視も強まった。
ビットコインは73,000ドル超から一時61,688ドルまで急落し、下落率は約15%に達した。イラン関連の軍事的緊張の高まりがリスク選好を冷やし、10億ドル超の仮想通貨清算を引き起こしたためである。ある報道では、イラン国営テレビが、同国唯一の稼働中原子力発電所を抱えるブーシェフル州の軍事施設に敵の飛翔体が着弾したと伝えた。ただ、地元当局は原子炉炉心に損傷はないとし、米当局も最近のイラン領内への攻撃実施を否定した。別の報道では、7月9日にイランがヨルダンのムワッファク・サルティ空軍基地を標的に弾道ミサイル約10発を発射し、ヨルダン側は8発を迎撃、3発が同国内に着弾したが、死傷者や被害報告はなかったとしている。こうした市場の緊張は、イラン最大の仮想通貨取引所とされるNobitexに対する米財務省の制裁措置と重なり、紛争激化が仮想通貨市場全体で制裁執行やコンプライアンス要求を一段と厳格化させるとの懸念を強めた。