リップルが英国のトークン化戦略を後押し、2027年春までのレポ実取引試験を目標

リップルが英国のトークン化戦略を後押し、2027年春までのレポ実取引試験を目標

英財務省が支援する報告書は、レポや債券、投資信託が12カ月以内に試験段階から実運用へ移行し得るとし、ハイブリッド型市場構造とリップル関連のユースケースを強調した。

BUIDL

要約

英財務省支援の報告書は、金融市場のトークン化を前進させるモデルの一つとしてリップルを挙げ、レポや債券、投資信託が12カ月以内にパイロット段階から実運用へ移行し得るとした。これは、ブラックロック、HSBC、JPMorgan、ゴールドマン・サックス、Morgan Stanley、Citi、Deutsche Bank、UBS、Circle、Ripple、Coinbaseを含む54社が関与するホールセール向けデジタル市場推進の一環であり、政策当局はトークン化を実験段階から実際に機能する市場インフラへ転換しようとしている。 この戦略を主導するのは、英国政府のホールセール・デジタル市場担当チャンピオンで、金融行動監視機構(FCA)の元暫定トップでもあるクリストファー・ウーラードである。2026年7月に財務省へ提出した同氏の報告書は、まずトークン化レポに焦点を当て、2027年春までの実運用試験を目標とする一方、英国が提案するデジタル国債商品「DIGIT」についても、2027年第1四半期までの早期パイロット開始を求めた。 新たな報告書は、パブリックブロックチェーンの流動性と許可型の機関投資家ネットワークを組み合わせる市場構造を示し、こうしたハイブリッド設計が、規制された金融とより厚みのあるデジタル資産の取引プールをつなぐ助けになると論じた。例として、リップルによるHidden Road買収や、サンタンデールのクロスボーダー決済のユースケースを挙げた。支持派は、トークン化により運営コストの削減、決済の迅速化、担保や市場インフラの効率化が可能になるとみる一方、アナリストは依然として取引の薄さと流動性の乏しさを広範な普及に向けた大きな制約として指摘している。

用語解説
  • トークン化: 債券やファンドなどの資産に対する所有権を、ブロックチェーン基盤のシステム上で用いられるデジタルトークンに変換すること。
  • レポ: 証券を担保に現金を借り入れる短期の資金調達取引。
  • 許可型の機関投資家ネットワーク: 承認された金融参加者のみが取引や市場インフラへのアクセスを行える、制限付きのブロックチェーン基盤システム。