Borderless、2026年第2四半期のステーブルコイン決済価格で中央値-3.2bpの乖離を記録

108カ国・260コリドーを対象とするベンチマークによると、6月は-5.9bpに達し、ルーティングや地域差がクロスボーダー決済コストの主要因であり続けた。

USDT
USDC

要約

Borderlessの2026年第2四半期のステーブルコイン決済ベンチマークによると、四半期の全ての月でクロスボーダー決済の価格が銀行間外国為替レートを下回った。Parity Gapの中央値は-3.2ベーシスポイント、6月は-5.9ベーシスポイントとなり、いずれも年初来で最低だった。レポートは108カ国・59通貨にまたがる260のコリドーを対象に、296万件のレート観測値を追跡した。1万ドルの決済を着金させる中央値コストは第2四半期を通じて27ドル前後で推移した一方、最良の利用可能ルートではなく中央値のプロバイダーを使うと、81コリドーで100万ドル送金当たり23.3ベーシスポイント、約2330ドルの追加コストが発生した。Borderlessは、プロバイダーの選択が回避可能なコストを左右する最大の要因になったとし、最安ルートはコリドーごとに頻繁に入れ替わったと指摘した。調査では地域間の乖離も鮮明で、アフリカの一部ではスプレッドが拡大し、ラテンアメリカでは縮小した一方、USDCとUSDTの差はネットワーク全体では小さいものの、一部市場ではより大きかった。

用語解説
  • Parity Gap: 受取時のステーブルコイン価格が銀行間外国為替ミッドレートと比べてどうなっているかを示す指標。
  • basis points: 0.01%に相当し、価格スプレッドやレート差の説明に一般的に使われる単位。
  • Routing Tax: 決済で最安の選択肢ではなく競争力の低いプロバイダールートを使った際に発生する追加コストを指すBorderlessの用語。