ハシーブ・クレシ氏は、2026年のハッキング件数が過去最多となる一方、損失中央値は縮小しており、AIが分散型金融の攻撃被害を急激に拡大させるとの懸念を打ち消した。
Dragonflyのマネージングパートナーであるハシーブ・クレシ氏によれば、2026年のDeFi(分散型金融)ハッキングによる年率換算損失は依然として2025年の水準を下回り、過去の変動レンジ内に収まっている。クレシ氏は、AIがDeFiの「ハックポカリプス」を引き起こすとの懸念は現実化していないと述べた。2026年のデータではハッキング件数が過去最多となった一方、損失中央値は50万ドル未満と、2025年の200万ドル超から低下したという。2025年2月のBybitハッキングや2026年4月のKelpDAOおよびDrift Protocolへの攻撃といった外れ値の月を除いても、2026年の月間ハッキング被害額は前年を下回っているとクレシ氏は説明した。AIを活用する攻撃者は主に「小規模プロトコルや放置されたプロジェクト」を狙っている一方、大規模なDeFiプロジェクトは防御を強化していると同氏は主張した。仮想通貨全体の損失も減少しており、CertiKによると、2026年上半期の損失は前年同期比46.8%減の13億2000万ドルとなった。ただし、この集計はBybit、KelpDAO、Drift Protocolの影響を大きく受けている。