Capの報酬減額と適格条件の見直しを巡る反発を受け、cUSDの大規模な引き出しが発生し、批判派がベンジャミン・ペイヤール氏の過去のネットワークと結び付けるウォレットへの疑念も再燃している。
Capが長らく予告してきたStabledropの方針を覆したことで、ユーザーの反発や大規模な引き出し、優遇措置を巡る新たな批判が噴出し、cUSD発行体としてのインセンティブ運用に対する監視が一段と強まっている。同社は約1200万ドルとしていた報酬総額を420万ドルに引き下げ、規模を縮小した原資をPendleのイールドトークン保有者の補填に振り向けた。その結果、恩恵を受けるとみられていた初期のcUSDユーザーや流動性提供者は対象外となった。 創業者ベンジャミン・サーキス・ペイヤール氏は、当初2月に示した数字を、確認されていない2億5000万ドルのトークン評価額に結び付けていたことを謝罪した。同氏は月曜のX投稿で、Capは現実的でない金額を約束していたと述べる一方、修正後の計画については「誰も損失を被らないが、同時に誰も利益を得ない」ことを根拠に正当化した。 この変更を受け、ユーザーが最大級のYT購入ウォレットの1つをQiDAOの「Working capital account 2」と結び付けたことで、内部者優遇を疑う厳しい批判が広がった。この点についてペイヤール氏は関与を否定し、そのアドレスはCapと無関係の旧知の同僚で親しい友人のものだと説明した。もっとも批判派は懐疑的な姿勢を崩しておらず、megaben.ethやcaplabs.ethに関わるENS上の活動や、当初の基準公表前に当該ウォレットがYTを積み増していた時期を問題視している。 影響はオンチェーン指標にも及んでいる。ペイヤール氏によれば、引き出し総額は2300万ドルに達し、資産残高は8000万ドルから5700万ドルに減少した。一方で、SteakhouseとGauntletのボールトを通じて1100万ドルの流動性が即時利用可能であり、「融資や裏付けに構造的な問題はない」と強調した。1月末の当初Stabledrop発表直前には4億ドル超だったCapのcUSD発行残高は、現在約6200万ドルとなっている。