報じられた指針は、中国人民銀行が重点分野への的を絞った緩和を進める一方、短期資金調達コストが過度に低下しないよう調整していることを示唆する。
中国人民銀行が一部の銀行に対し、0.5%未満の金利で商業手形の再割引を停止するよう指示したと報じられた。政策当局が緩和局面を継続する中でも、短期資金市場の一角に下限を設ける姿勢を示した格好である。再割引は、銀行が商業手形や銀行引受手形を中央銀行に割引価格で売却して流動性を確保する仕組みであり、信用環境を誘導する的を絞った手段となる。この動きは、中国人民銀行が超低コストの資金供給の行き過ぎを防ぎつつ、重点分野への支援は維持しようとしていることを示す。中国人民銀行は2026年1月19日、1年物再貸出金利を1.5%から1.25%に引き下げ、中小企業や農業向けにより低コストの信用供給を促す方針を示しており、再割引の下限はより広範な緩和に代わるものではなく、それと併用されていることがうかがえる。