米物流業の拡大指数、6月は71.1と2022年3月以来の高水準

消費支出の底堅さや在庫積み増し、倉庫・輸送の需給逼迫を背景に、物流マネジャーズ指数は5月の69.5から上昇し、サプライチェーン活動が活発化した。

要約

米国のサプライチェーンは6月に一段と拡大し、物流マネジャーズ指数(LMI)は5月の69.5から71.1に上昇した。伸び率は2022年3月以来の高水準で、70を上回るのは同月以来初めてである。報告書によると、高インフレと雇用増加の鈍化にもかかわらず消費支出が底堅く推移し、小売業者やその他の大企業が新学期商戦や年末商戦に向けて在庫を積み増したことが活動を押し上げた。在庫水準の上昇に加え、倉庫能力の逼迫、輸送・倉庫の稼働率や価格の上昇も指数上昇に寄与した。FAUビジネス学部のサプライチェーン管理准教授であるスティーブン・カーノベール氏は、企業が将来の関税引き上げリスクを和らげ、値上げ実施前に価格を確定するため、商品を前倒しで搬入している可能性もあると述べた。LMIは部長級以上のサプライチェーン幹部を対象とするディフュージョン・インデックス(調査に基づく拡大度合いの指標)で、在庫、倉庫、輸送を含む8項目を追跡する。回答者は今後12カ月にわたり米国のサプライチェーンが拡大を続けると見込む一方、能力制約や通商政策を巡る不確実性が見通しに影響する可能性があるとみている。

用語解説
  • 物流マネジャーズ指数: 米国の物流活動を示す調査ベースの指標。
  • ディフュージョン・インデックス: 回答者全体における拡大または縮小を示す指標。
  • 倉庫稼働率: 利用可能な倉庫スペースのうち、実際に使用されている割合。