ISG、北欧のプライベート・ハイブリッドクラウド需要はAI対応かつ主権重視のインフラへシフト

2026年版Provider Lens報告書によると、AIワークロードと地政学リスクがIT計画を再構築する中、再生可能エネルギー、排熱再利用、データの域内保存要件が北欧全域で企業のクラウド選択を左右している。

要約

北欧の企業は、高性能ワークロードと地政学リスクが技術戦略を再構築する中、AI対応能力、データの域内保存、低炭素運用を組み合わせたプライベートおよびハイブリッドクラウドインフラの採用を強めている。ISGが同地域向けの2026年版Provider Lens報告書で明らかにした。調査によると、北欧の企業はインフラの意思決定を、従来の効率性指標にとどまらず、レジリエンス、データ管理、持続可能性とより密接に結び付けており、需要は排熱再利用、再生可能エネルギー、地域のエネルギーシステムとの連携にも広がっている。さらに、北欧限定のクラウドインスタンスや、機密データと運用管理を欧州経済領域(EEA)内に維持することへの関心が強まっている点も指摘した。これは国際的なデータアクセス法制や地域の安全保障リスクへの懸念を反映したものである。ISGによると、AIと生成AIの普及拡大を受け、企業は実証段階のプロジェクトを測定可能な成果を伴う産業規模の導入へ移行できる事業者を求めている。一方、地域の人材不足を背景に、プロセス自動化に向けたAIOps(IT運用向けAI)の活用が加速する可能性がある。報告書は4つのサービス分野で54社を評価し、Orange BusinessとVivictaをそれぞれ3分野でリーダーに選出したほか、CS Global ITを2026年のプライベート/ハイブリッドクラウドおよびデータセンターサービス分野における世界のISG CX Star Performerに選定した。

用語解説
  • ハイブリッドクラウド: プライベートクラウドとパブリッククラウドのリソースを組み合わせたIT構成
  • データレジデンシー: データを特定の場所に保持することを求める要件
  • AIOps: AIを用いてIT運用を自動化すること