欧州株は小動き、決算とM&Aが中東情勢の緊張を相殺

投資家がTSMCとピュブリシスのAI関連の好決算、買収案件、中東の地域紛争激化で原油高が続く可能性を見極める中、STOXX 600は0.1%下落した。

要約

欧州株式は木曜日、ほぼ変わらずの展開となった。投資家は企業の最新決算やM&Aの動きと、中東情勢の緊張激化がエネルギーインフレを押し上げる可能性への警戒を天秤にかけ、汎欧州株価指数STOXX 600は0712 GMT時点で0.1%安の641.95となった。 ハイテク株はまちまちだった。ASMLは取引序盤に2%上昇した一方、STMicroelectronicsとBE Semiconductorは小幅安となった。ただ、AIインフラ需要の強さが続いていることを示すTSMCの第2四半期利益77%増という過去最高の業績を受け、同セクター全体の地合いは下支えされた。 フランスの広告大手ピュブリシスは、AI主導のマーケティングサービス需要を背景に上期純売上高が増加したことを受けて1.4%上昇した。買収関連では、ABBが55億ドルで自動化企業Rotorkを買収すると発表した後に1%下落し、Rotork株は66%急騰した。デリバリー・ヒーローは、Uberが同ドイツ食品宅配会社に対し約148億ドルと評価する公開買い付けを開始したことを受けて1%下落した。 市場全体のセンチメントは、米国とイランによる新たな軍事攻撃を受け、地域紛争が一段と拡大するとの懸念から慎重姿勢を維持した。北海ブレント原油は1バレル=85ドル近辺で推移した。

用語解説
  • AIインフラ: 人工知能のワークロードを実行するために必要な先端半導体や関連機器を含む計算ハードウエアおよびシステム。