
ウォーシュは賃金が妥当なペースで上昇していると述べ、生産性向上と将来の賃金上昇の結び付きは未解明の問題だとし、FRBは金利を据え置いた。
FRBのケビン・ウォーシュ議長は、名目賃金の伸びは堅調で妥当なペースで推移していると述べる一方、労働市場は安定しており、足元の力強い生産性上昇は政策当局にとってなお解けていない難題だとの認識を示した。2026年7月14日に議会へ提出した半期金融政策報告でウォーシュは、直近数四半期で力強い生産性向上が確認されているものの、その大半は人工知能の経済全体への本格的な導入に先行していると指摘した。これにより、労働者1人当たりの産出増がいつ賃金上昇の加速につながるのかは不透明だとした。 ウォーシュは、FRBが物価安定と最大雇用に引き続き注力する中、FF金利の誘導目標は2026年6月以来の3.5%から3.75%に据え置かれていると述べた。また、AIやその他の技術が生産性と雇用に与える影響を調査する新たなタスクフォースの設置も発表し、FRBの運営全般を見直す広範な取り組みをさらに進めた。2026年5月22日に就任し、ジェローム・パウエルの後任となったウォーシュは近く、生産性主導の成長は必ずしもインフレ的ではないと強調してきた。 仮想通貨市場にとって、このシグナルは間接的ながら重要である。FRB政策を巡る見通しが流動性環境とリスク選好を左右するためだ。ウォーシュは証言でデジタル資産に言及しなかったが、インフレリスクの緩和に関する発言を受けてビットコインは6万ドルを上回った。仮想通貨価格がなお金融政策シグナルと密接に連動していることを映し出した。