
みずほは、Open USDの提携先主導の準備資産収益モデルがUSDCの採算性を圧迫していると指摘した。加えて、サークルはコインベースとの協議やHyperliquidの条件、利益率の耐久性を巡る疑問にも直面しているとした。
みずほは、Open USDがステーブルコイン発行体の収益性を大きく損なう可能性があるとして、Circle Internet Groupの投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、目標株価を85ドルから50ドルに引き下げた。ダン・ドレブ氏率いるアナリストらは、Open USDが準備資産収益の分配先への流れを変えることで、「CRCLの事業モデルを根本的に変え得る」と指摘した。みずほは、サークルの2027年の流通・取引費用比率の予想を64%から73%に引き上げ、2027年の調整後EBITDA予想を10億9000万ドルから6億9900万ドルに引き下げた。これはレポートで示したアナリスト予想コンセンサスを約25%下回る水準である。みずほは、金利上昇が準備資産収益を下支えする可能性はあるものの、ステーブルコインの収益構造変化による圧力を完全には相殺できない可能性があるとした。また、コインベースのOpen USD参加により、8月に予定されるサークルとの収益分配契約の再交渉を前に、同社の交渉力が強まる可能性があると指摘した。さらに、Hyperliquidとの新たなUSDC収益分配契約を受けてサークルとコインベースの業績予想を引き下げたJPMorganからも別の圧力が出ている。今回の格下げは、サークルがUSDCインフラの拡大を続ける中で実施された。7月13日時点の流通残高は約730億ドルで、Circle National Trust設立の最終承認も得たほか、日本ではJCBと越境送金や加盟店決済の実証も進めている。