DCC、KKR主導の58億1000万ポンド買収提案を増額

修正後の提案では、アイルランドのエネルギー流通会社の評価額を1株67.97ポンドとし、Nexora売却に連動する追加支払いの可能性を盛り込み、正式提案の期限を7月27日まで延長した。

要約

DCCは、KKRとEnergy Capital Partnersのコンソーシアムから、アイルランドのエネルギー流通会社である同社を1株67.97ポンド、総額58億1000万ポンド(78億6000万ドル)と評価する買収提案の増額案を受け取ったと発表した。修正後の提案では、従来案に含まれていた1株65.25ポンドの現金対価と、1株1.47ポンドの期末配当案を維持した上で、DCCの技術部門Nexoraの売却代金に連動する1株当たり最大1.25ポンドの追加支払いの可能性を加えた。DCCは最新提案を推奨する用意があるかどうかは明らかにしていない。 アイルランド買収委員会は、コンソーシアムが正式提案を行うか撤回するかの期限を7月27日まで延長した。DCCによると、買い手側はデューデリジェンスを完了し、取引文書の大筋で合意しているが、Nexora売却代金に関する調整の正確な条件はなお詰める必要がある。 今回の新提案は、DCCが4月に49億5000万ポンドの初回提案を拒否したことに続くものとなる。6月には1株66.72ポンドの提案が示され、DCCはこれを推奨する意向を示していた。ブルームバーグ・ニュースは今週初め、DCCの主要株主2社であるAviva InvestorsとFidelity Internationalが、企業価値を過小評価しているとしてこの取引に反対していたと報じた。別途公表した取引状況の更新では、継続事業の第1四半期営業利益が前年を上回り、予想に沿ったとした。株価は4月の初回接触以降7%超上昇しており、この日の取引序盤では1%高の63.50ポンドだった。

用語解説
  • デューデリジェンス: 取引の最終合意前に、対象企業の財務、事業運営、法務上の事項を詳細に調査すること。