英銀行のAnthropic「Mythos」へのアクセス制限、AI主権への懸念浮上

Reutersは、英国の大手銀行が依然としてAnthropicのサイバーセキュリティ特化型モデルへのアクセス時期の見通しを得られていないと報じた。一方、Bloombergは、バンク・オブ・アメリカが業務上・サイバー上のリスクを巡る疑問がある中で、システム試験のためにMythosを社内利用していると伝えた。

要約

AnthropicのAIモデル「Mythos」へのアクセスが限られていることを受け、英国が米テクノロジー企業に依存している現状を巡る議論が激化するとともに、大手銀行が高度なAIツールを統制された環境でどのように評価しているかが浮き彫りになった。スターリング銀行の最高情報責任者(CIO)で、英財務省が任命した「AIチャンピオン」でもあるHarriet Rees氏は、英国の大手銀行の多くが依然としてMythosを利用できておらず、銀行側が同モデルをサイバーセキュリティ上の脆弱性の特定に特に優れているとみていることから、英国には国内のAIインフラ、モデル、人材基盤が必要だと述べた。別件としてBloombergは、未公開モデルの社内利用を認められたウォール街の企業の1社にバンク・オブ・アメリカが含まれ、システム試験を進めていると報道。CEOのBrian Moynihan氏は、業務負荷の再配分、脆弱性の発見・拡大の高速化、組織としての対応速度を巡るリスクを指摘した。

用語解説
  • AI主権: 主要なAI技術と能力を国内で管理できる国家の能力。
  • サイバーセキュリティ上の脆弱性: 攻撃者に悪用され得るシステム上の弱点。
  • 重要プロバイダー: 金融セクターの業務運営と監督に不可欠と見なされるテクノロジー企業。