プレネティクス、IM8向けに10億ドルの資金調達を確保し2026年売上見通しを引き上げ

プレネティクスは、General CatalystのCustomer Value FundがIM8のマーケティング支出の最大70%を負担する枠組みの下、2026年通期ガイダンスを2億1000万〜2億2000万ドルへ引き上げ、2027年売上高4億ドル超を目指すとした。

要約

Prenetics Global Limitedは、デビッド・ベッカムが共同創業したD2Cウェルネスブランド「IM8」を支援するため、General CatalystのCustomer Value Fundから10億ドルの成長資金を確保したと発表した。これにあわせ、IM8の2026年通期売上高見通しを従来の1億9000万〜2億1000万ドルから2億1000万〜2億2000万ドルへ引き上げた。 この資金枠は、月次の顧客コホート単位でIM8のマーケティング支出の最大70%を賄う仕組みで、General Catalystは資金提供したコホートの実績に連動する収益の一定割合を、上限付きで受け取る。プレネティクスによると、この契約には株式、ワラント、転換証券は含まれず、General Catalystが各コホートについて投資元本と上限付きリターンを回収した後は、当該顧客から生じる以後の価値はすべてIM8に帰属する。 同社はこの取引について、流動性確保ではなく顧客獲得の加速を目的とした希薄化を伴わない手段だと位置付けた。2026年5月31日時点で、現金残高見込み、純損益を通じて公正価値で測定する流動金融資産、エスクローおよびホールドバックとして保有する現金対価の合計は約1億3970万ドルだったとしている。 2024年12月に立ち上げたIM8は、これまでに5000万食超を提供し、43市場で1日当たり約20万食を出荷、27秒ごとに1件の注文を受けているという。プレネティクスは、顧客獲得に投じた1ドル当たり成熟コホート全体で1.44ドルの粗利益を回収しているほか、2026年6月の月次売上高速報値は約1700万ドルだったと説明。2026年末までに年換算売上高3億ドルのランレートに到達し、2027年通期売上高は4億ドルを超える見通しを示した。 また、2026年第4四半期と2027年第1四半期には、IM8 Hydrationやプレミアムグミ製品群を含む新製品投入を予定しているほか、腸の健康と長寿に関する2件のランダム化比較試験が進行中だとした。

用語解説
  • Customer Value Fund: 顧客コホートの実績に連動する資金調達
  • customer cohort: 一定期間内に獲得した顧客群
  • annualized run-rate revenue: 現在の売上ペースを年換算した売上高