
このEVメーカーは報道を「完全な虚偽」と断じ、来年以降も事業運営に十分な流動性があると説明した。株価は日中の急落後、持ち直した。
ルシード・グループは、電気自動車メーカーである同社が非公開化取引または破産申請を検討しているとする報道について、「完全な虚偽」だと否定した。株価は日中に最大55%下落し、複数回にわたり取引停止となった後、持ち直して終値では16%安となった。同社は、来年以降も事業運営に必要な資金を賄うのに十分な流動性があり、再編の選択肢を検討するための取締役会特別委員会も設置していないと説明した。 この売りでルシード株は一時、上場来安値を日中に更新した。ルシードは第1四半期末時点で約7億ドルの現金を保有し、4月にはさらに10億ドルを調達、未実行の融資枠もなお約20億ドル残している。アナリストも、2028年までに約67億ドルの資金流出が続き、フリーキャッシュフローの黒字化は2029年まで見込めないとのウォール街予想がある中でも、同社には今後12カ月を乗り切る十分な資金があるとみている。 今回の一件は、巨額損失を吸収しつつ外部資金に依存し続けるルシードの事業モデルが受ける圧力を浮き彫りにした。サウジ政府関連主体による支援は引き続き主要な下支えとなっており、これらの投資家は同社の事業拡大局面で繰り返し資本を供給してきた。