ルシード、非公開化・破産報道を否定 株価は50%超急落

ルシード、非公開化・破産報道を否定 株価は50%超急落

このEVメーカーは報道を「完全な虚偽」と断じ、来年以降も事業運営に十分な流動性があると説明した。株価は日中の急落後、持ち直した。

ファクトチェック
主要なビジネスニュース媒体であるCNBCとロイターは、Lucidが非公開化の取引や連邦破産法第11章の適用申請を検討しているとの報道を否定し、「完全に誤り」だとしたうえで、AlixPartnersは破産を勧告するのではなく、効率化と執行に注力していると説明したことを確認している。BeInCryptoは、株価が複数回の取引停止を挟みながら50%近く急落し、次回の決算発表が8月4日に予定されていることを確認しており、この主張と整合する。なお、「50%超」という下落幅は、CNBCの「日中で40%超」およびBeInCryptoの「50%近く」と比べるとやや誇張であり、終値が16%安だったという事実は「一部持ち直し」の要素を裏付けている。主張の実質的な要素はいずれも信頼できる情報源によって裏付けられている。
要約

ルシード・グループは、電気自動車メーカーである同社が非公開化取引または破産申請を検討しているとする報道について、「完全な虚偽」だと否定した。株価は日中に最大55%下落し、複数回にわたり取引停止となった後、持ち直して終値では16%安となった。同社は、来年以降も事業運営に必要な資金を賄うのに十分な流動性があり、再編の選択肢を検討するための取締役会特別委員会も設置していないと説明した。 この売りでルシード株は一時、上場来安値を日中に更新した。ルシードは第1四半期末時点で約7億ドルの現金を保有し、4月にはさらに10億ドルを調達、未実行の融資枠もなお約20億ドル残している。アナリストも、2028年までに約67億ドルの資金流出が続き、フリーキャッシュフローの黒字化は2029年まで見込めないとのウォール街予想がある中でも、同社には今後12カ月を乗り切る十分な資金があるとみている。 今回の一件は、巨額損失を吸収しつつ外部資金に依存し続けるルシードの事業モデルが受ける圧力を浮き彫りにした。サウジ政府関連主体による支援は引き続き主要な下支えとなっており、これらの投資家は同社の事業拡大局面で繰り返し資本を供給してきた。

用語解説
  • 非公開化取引: 公開企業を株式市場から外す取引で、通常は市場で流通する株式を買い取ることで実施される。
  • 流動性: 企業が短期的な債務を履行し、事業を継続するために使える現金やその他の即時利用可能な資金。
  • フリーキャッシュフロー: 企業が営業費用と設備投資を賄った後に手元に残る現金。