FDA、ロシュの原発性膜性腎症向けGazyvaを優先審査

第III相試験データで、自己免疫性腎疾患の成人患者においてGazyvaがタクロリムスを上回る有効性を示したことを受け、米国での判断は2026年11月までに示される見通しである。なお、この疾患にはFDAまたはEMA承認治療薬が存在しない。

要約

FDAは、原発性膜性腎症(pMN)を対象とするロシュのGazyva(オビヌツズマブ)の生物製剤承認一部変更申請を優先審査に指定した。判断は2026年11月までに示される見通しである。申請は第III相MAJESTY試験のデータに裏付けられており、Gazyva投与群では2年時点で36.9%の成人患者が完全寛解を達成し、タクロリムス群の5.7%を上回った。主要評価項目を達成し、免疫抑制薬である比較対照に対する優越性を示した。ロシュによれば、FDAは2026年4月にpMNに対するGazyvaへ画期的治療薬指定を付与済みである。承認されれば、GazyvaはpMNに対する初のFDA承認治療薬となる。pMNは慢性の自己免疫性腎疾患で、米国および欧州で現在承認治療がなく、未治療の場合は10年で最大30%の患者が腎不全へ進行し得る。

用語解説
  • 優先審査: 大きな治療上の進歩をもたらす可能性がある医薬品について、FDAが審査期間を短縮する指定制度。
  • 画期的治療薬指定: 重篤な疾患を対象に、初期段階の証拠で既存の選択肢に対する大幅な改善が示唆される場合、医薬品の開発と審査を迅速化することを目的としたFDAの制度。
  • 完全寛解: 試験で定義された基準に基づき、疾患の徴候が完全に解消した治療結果。