韓国銀行の「プロジェクト・ハンガン」、利用者上限50万人で第2段階へ

韓国の次期CBDC(中央銀行デジタル通貨)預金トークン実証では、銀行2行を追加し、ウォレットと保有上限を引き上げるほか、送金機能と国庫支払いの試験を導入し、規制当局は決済用途の拡大を進める。

要約

韓国銀行のCBDC(中央銀行デジタル通貨)預金トークン構想「プロジェクト・ハンガン」は、規模と機能の両面を拡大する第2段階の試験に移行した。韓国の金融委員会は、「ハンガン計画」とも呼ばれるパイロットの第2段階が、慶南銀行とiMバンクの参加により開始したと発表した。参加銀行数は9行となる。今回の試験では、電子ウォレット利用者の上限を10万人から50万人に引き上げ、ウォレット間送金と国庫支払いの試験を追加する。また、ウォレット当たりの保有上限と累積保有上限をそれぞれ1000万ウォン、1億ウォンに引き上げる。第2段階の先行公表内容では、対象加盟店を提携店舗から中小事業者や大企業へ広げるほか、入出金の自動転換、生体認証、法人向け非対面電子ウォレット開設、現金領収書の発行も追加するとしていた。金融委員会は、拡大された試験を通じ、DLTベースの支払い・決済が公共部門での利用に広がるかどうか、またスマートコントラクトが検証コストや不正請求を抑えつつ決済効率を高められるかを検証するとしている。

用語解説
  • CBDC: 中央銀行が発行するデジタル形態の通貨。
  • DLT: 取引を記録するために用いられる共有型デジタル台帳。
  • smart contracts: 処理を自動化する自己執行型のブロックチェーンコード。