VivoSim、イーライリリーから500万ドルのマイルストーン受領 FY2027売上高は500%超成長を予想

サンディエゴに拠点を置くVivoSimは、この支払いが第2相試験で最初の患者への投与開始を受けて発生したとし、製薬会社からのNAMベースの受託研究需要が急拡大するとの見通しを示した。

要約

VivoSim Labsは、過去に自社で開発し、その後イーライリリーに完全売却した炎症性腸疾患向け医薬品プログラムに関連して、500万ドルのマイルストーン支払いを受領したと発表した。この支払いは、イーライリリーの開発プログラムにおける第2相試験で最初の患者への投与開始を受けて発生した。VivoSimによると、同薬の開発はイーライリリーが全面的に管理している一方、今後、規制および商業面の目標が達成されれば、追加で最大4500万ドルのマイルストーン支払いを受け取る権利を維持している。 同社はまた、FY2027の業績見通しとして、売上高が500%超増加するとのガイダンスを示した。背景には、NAMs(動物を使わない医薬品試験手法)モデルを活用した受託研究サービスの製薬会社向け販売が勢いを増していることがある。VivoSimは、自社モデルの予測性能に対する顧客の評価が、幅広い顧客基盤への浸透を後押ししていると説明した。 VivoSimはNAMkind LiverおよびIntestineモデルの性能データも示した。肝臓スフェロイドモデルは反復投与条件下で予測精度91%、感度90%、特異度95%、適合率99%を達成したといい、腸モデルでは薬剤誘発性下痢の予測で感度および全体精度が90%超となった。同社によると、この手法はヒト由来の主要細胞型、複数の生物学的リードアウト、AI予測モデル(データで訓練された人工知能システム)を組み合わせることで、前臨床段階の安全性評価を高度化する。 今回の発表では、事業環境をより広範な規制転換の流れの中に位置付けた。FDA(米食品医薬品局)は動物試験の代替としてヒト関連性の高いNAMsを推進しており、VivoSimは、同局が2025年4月に示した「前臨床安全性試験における動物試験削減ロードマップ」が、より新しいin vitro(体外・実験室ベース)試験技術の製薬業界での採用を促す契機になると指摘した。

用語解説
  • NAMs: 前臨床で医薬品を試験するための非動物手法。
  • sensitivity: 真陽性を正しく識別する検査の能力。
  • specificity: 真陰性を正しく識別する検査の能力。