
詐欺の増加への対応を英国が見直す中、政府委託の提言は内部告発者への報奨金や厳罰化、ソーシャルメディア事業者への賦課金案も盛り込んだ。
英国政府の委託を受けた不正行為見直しは、AIを悪用した詐欺や仮想通貨関連のマネーロンダリングに対応する司法研修の提言にとどまらず、内部告発者への金銭的報奨や厳罰化、ソーシャルメディア企業への賦課金も求めた。提言は、詐欺を国家安全保障と経済の優先課題として扱うべきだと主張するジョナサン・フィッシャーKCの報告書に盛り込まれ、7月14日に公表された。 報告書によれば、詐欺は英国で報告される犯罪のほぼ50%を占める一方、刑事司法上の結論に至るのは事案全体の1%にとどまる。重大不正捜査局に対し、内部告発者への金銭的インセンティブの付与と、苦情処理のための独立した仲裁パネルの設置を勧告した。また、裁判所が仮想通貨関連のより複雑な事案に直面する中、司法研修所に対し、治安判事を含む全裁判官向けに仮想通貨関連事件への対応研修を実施するよう求めた。 このほか、重大詐欺とマネーロンダリングの最長刑を20年に倍増することや、ソーシャルメディア企業に反詐欺賦課金を課すことも提案した。英国政府は提言を精査し、対応を示すとした。