ボンド磁石市場、2035年までに59億ドルへ拡大見通し

ボンド磁石市場、2035年までに59億ドルへ拡大見通し

SNS Insiderは、電気自動車や風力発電、電子機器製造、産業オートメーションの進展を背景に、小型磁気部品の需要が拡大し、2026年から2035年にかけて年平均4.61%成長すると予測した。

要約

SNS Insiderのレポートによると、世界のボンド磁石市場は2025年に37億7000万ドルと評価され、2026~2035年に年平均成長率4.61%で拡大し、2035年には59億ドルに達する見通しである。調査では、自動車エンジン、センサー、モーター、民生用電子機器、産業機械、再生可能エネルギーシステムで使用される小型・軽量・省エネルギーの磁気部品に対する需要拡大が成長を後押ししているとした。希土類合金や射出成形ボンド磁石の利用拡大により、電動化と自動化の進展で採用が広がるなか、メーカーが精度、材料効率、部品設計を改善しやすくなっているとも指摘した。2025年は工程別で射出成形が52.30%のシェアで首位となり、NdFeBやSmCoを含む希土類磁石が売上高の60.50%を占めた。用途別ではモーターが38.00%、最終用途別では自動車が41.00%で最大だった。地域別ではアジア太平洋が世界市場の約48.75%を占め、北米は2035年まで約5.42%の最も高いCAGRを記録すると見込まれている。米国市場は2025年の4億3000万ドルから2035年には6億9000万ドルに拡大し、CAGRは4.82%となる見通しで、欧州市場は2025年の9億4000万ドルから2035年には14億4000万ドルに拡大し、CAGRは4.34%と予想されている。

用語解説
  • 射出成形ボンド磁石: 磁性粉末をバインダーと混合し、金型で成形することで、高精度かつ複雑な部品を製造する磁石。
  • 希土類合金: 希土類元素を含み、小型部品でもより高い性能を発揮する磁性材料。
  • NdFeB: 小型サイズで高い磁力が必要な用途に広く使われるネオジム・鉄・ホウ素磁石材料。