ベッセント財務長官は、2024年9月の監査により米国の金準備は完全に把握されているとし、保有資産の評価替えや政府系ファンドへの活用計画はないと改めて表明した。
ベッセント財務長官は、フォートノックスに保管されている1億4734万1858.382トロイオンスの純金はすべて現存し、把握されていると述べ、米国の金準備を巡る再燃した世論の注目を受けて、2024年9月30日付の監査報告書を根拠として示した。この発言は、2025年初めにトランプ大統領とイーロン・マスクが、金塊が本当にすべて存在するのかという長年の疑念を蒸し返したことを受けたものである。 米国は公式に2億6150万オンスの金を保有しており、これは世界最大の政府保有量である。このうち約56%がフォートノックスに保管され、残りは財務省や米連邦準備制度の他施設に分散保管されている。連邦法では現在も1オンス当たり42.22ドルで帳簿計上されており、会計上の準備資産全体の価値は約110億ドルにとどまる一方、市場価格で見ればはるかに高い価値となる。 ベッセント財務長官は、準備資産を評価替えする計画も、政府系ファンドを支えるために活用する計画もないと述べ、自身がフォートノックスを訪問する考えもないと付け加えた。こうした発言により、保管施設について年次の内部監査では完全に独立した公開検証の代替にならないと批判が続く中でも、財務省の方針に変更はないことが示された。