米天然ガス、LNGメンテが暑さを相殺し2.86ドル/mmBtu近辺で安定

直近の下落後、LNG向け供給ガスの流量鈍化と気温見通しの軟化が相場の重しとなる一方、Freeport LNGの稼働再開や南部・西部の気温上昇を市場参加者が見極めるなか、先物は小動きだった。

要約

米天然ガス先物は直近の下落後、取引序盤に2.86ドル/mmBtu近辺でほぼ横ばいとなった。輸出ターミナルのメンテナンスに伴うLNG向け供給ガスの流量鈍化と、穏やかな気温見通しが、夏場の冷房需要の強さを相殺したためである。NatGasWeather.comは、高気圧の影響で今後数日間は米国の大半で暑さが続き、気温は華氏80度台後半から100度台になるとした。一方で、再生可能エネルギーの発電比率上昇を受け、今夏の電力部門のガス使用量は低調に推移している。Tradition EnergyのGary Cunningham氏は、市場はFreeport LNGターミナルの全面的な運転再開と、来週の南部・西部での一段の暑さを待つなかで下支えを見いだしつつあるようだと指摘した。ただ、Nymexの8月限が3ドル方向に戻るには、天候面から「大きな追い風」が必要になるとの見方も示した。

用語解説
  • LNG向け供給ガスの流量: 液化のためLNG輸出ターミナルに送られる天然ガス。
  • Nymexの8月限: 8月に満期を迎える天然ガス先物契約。
  • 強気: 価格上昇を見込むこと。