
社内コンセプトでは、クローズド型ブロックチェーンを用いてサプライヤー取引、トレーサビリティ、コンプライアンス記録管理の効率化を図っているが、ボルボは公開ローンチや大規模展開を発表していない。
ボルボ・グループは、資材および輸送サプライヤーとの取引簡素化を目的とする社内プロジェクトの一環として、クローズド型ブロックチェーン・ネットワーク内で独自の仮想通貨を試験した。ボルボ・グループの情報管理・AI・アナリティクス責任者であるイバン・ブランコ氏が説明したこの実験は、公開市場で取引されるデジタル資産ではなく、ボルボと選定された取引先が共有するシステムに焦点を当てたものである。 このプロジェクトは依然として検証段階にあり、ボルボのグローバル事業全体へ展開する時期は決まっていない。ボルボはサプライチェーン記録、製品トレーサビリティ、コンプライアンス対応についてもブロックチェーンの活用を検討しており、複数のサプライヤーを経て製品が移動する中で部品原産地を追跡することや、欧州でのデジタル製品パスポートの利用拡大への備えも視野に入れている。 今回の最新試験は、2019年にCirculorと実施したコバルトのトレーサビリティに関する過去のボルボ関連のブロックチェーン活用や、その後のポールスターでの関連導入を踏まえたものである。ブランコ氏はまた、既存システムとの統合、拡張性、保守、社内での技術理解の不足など、企業におけるブロックチェーン活用拡大の障害も指摘した。