ゼレンスキー大統領、ウクライナ首相にナフトガスのセルヒー・コレツキー氏を支持

ゼレンスキー大統領、ウクライナ首相にナフトガスのセルヒー・コレツキー氏を支持

ユリア・スビリデンコ氏の辞任受理を受け、議会は木曜日に採決する見通しである一方、ゼレンスキー大統領の内閣改造ではミハイロ・フェドロフ氏が外れ、ウクライナの技術戦略とドローン戦略を巡って戦時下では異例の抗議が起きた。

要約

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、政府全体の大規模な改造が加速するなか、国営エネルギー企業ナフトガスのトップであるセルヒー・コレツキー氏を次期首相に指名した。これと並行して、元国防相ミハイロ・フェドロフ氏の更迭が戦時下では異例の市民抗議を引き起こした。 議会は今週初め、就任からわずか1年のユリア・スビリデンコ首相の辞任を受理した。ルスラン・ステファンチュク議長は水曜日、ゼレンスキー大統領がコレツキー氏の首相候補指名を正式に行ったと明らかにした。国防相を6カ月務め、それ以前にはデジタル変革省を率いたフェドロフ氏は、SNS上の退任メッセージで「ウクライナ国民に奉仕できたことは大きな名誉だった」と述べた。同氏の退任を受け、7月16日にはキーウや各都市で数百人が抗議に参加し、ウクライナが軍事技術とドローン戦で築いてきた勢いを失うのではないかとの懸念が浮き彫りとなった。 フェドロフ氏は、技術主導のウクライナ戦時体制における中心人物となっていた。デジタル変革を統括していた時期には、軍支援のために約1億ドルの仮想通貨寄付を取りまとめ、現下の地政学的紛争でデジタル資産が活用された最大級の事例の一つを生み出した。また、主要な仮想通貨取引所に対しロシア人利用者の遮断を求めるとともに、ウクライナにおけるデジタル資産の法的枠組みの明確化も推進した。前線の司令官らは同氏のドローン計画を作戦上の成果につながったと評価しており、抗議参加者は同氏の更迭が戦争中に築いた技術的前進を損なう可能性があると訴えた。 ゼレンスキー大統領は今回の改造について、冬季への備えや停戦確保に向けた取り組みを優先事項とする戦時再編の一環だと位置づけている。しかし政権側はフェドロフ氏更迭の理由を公に説明しておらず、退任が本人の意思によるものか強制的なものかは不透明なままである。このため、新体制の下で仮想通貨による資金調達や軍事技術の取り組みが同じペースで継続されるのかにも改めて注目が集まっている。

用語解説
  • 仮想通貨による寄付: 軍事支援や人道支援などの活動資金として、ウォレットに直接送金されるデジタル資産の移転。
  • デジタル資産: 暗号技術を用いたトークン、またはオンラインで移転・保管できる電子的に発行された価値。
  • ドローン戦: 軍事作戦において、監視や攻撃のために無人航空機を使用すること。