トタルエナジーズ、ブレント103.8ドルで2026年Q2生産は日量240万Mboe近くへ

同社は、下流部門と電力事業は改善する一方、LNGトレーディングは弱含み、中東の混乱で四半期生産は日量約21万kboe減少するとした。

要約

トタルエナジーズは2026年第2四半期の暫定指標を示し、ブレント原油平均価格が1バレル当たり103.8ドル、欧州精製マージン指標が同13.5ドルとなるなど、原油・精製市場の改善を見込んでいる。炭化水素生産は、四半期ガイダンスの4%に沿った有機的成長に支えられ、約240万Mboe/日に達する見通しである。一方で、中東紛争により生産は日量約21万kboe押し下げられた。同社によると、この影響は前四半期に示した日量36万kboeの見通しを下回った。期中にアラブ首長国連邦沖合での生産が立ち上がり、6月には域内の他国でも生産が再開したためである。ただし、その生産のかなりの部分は積み出しできず、6月末時点で1バレル70ドル未満の原油価格を用いて探鉱・生産部門の業績に計上される。トタルエナジーズは、探鉱・生産部門のキャッシュフローが第1四半期比で約10億ドル増加する一方、統合LNG部門の業績は、欧州市場が横ばいから軟化する中でガストレーディングが弱含み、大幅に悪化すると見込む。統合電力部門のキャッシュフローは4月29日のEPH取引完了後に大きく増加し、下流部門の利益とキャッシュフローも、精製・石油化学マージンの改善、堅調な石油トレーディング、マーケティング&サービス事業の季節要因を背景に大幅増が見込まれる。同社はこのほか、運転資本が10億〜15億ドル減少し、四半期純投資は通期150億ドルのガイダンスに沿い、ギアリング比率(負債資本比率)は四半期末までに2ポイント改善すると予想している。

用語解説
  • Mboe/d: 日量100万バレル油換算。
  • g gearing ratio: レバレッジを追跡するために用いられる負債資本比率。
  • European Refining Margin Marker: トタルエナジーズの欧州精製収益性を示す指標。