独米10年債利回り格差縮小、独連邦債上昇で米国債は軟化

ドイツの10年債利回りは3.13%と5月20日以来の高水準に上昇した一方、米10年国債利回りはインフレ指標の下振れが中東情勢を背景とした原油懸念を相殺し、4.53%近辺に低下した。

要約

ドイツと米国の10年物借入コストの格差は約144ベーシスポイントに縮小し、6月上旬以来の低水準に近づいた。米国とイランの戦闘再燃に伴うエネルギー主導のインフレ懸念でユーロ圏の国債利回りが上昇する一方、米国では予想を下回るインフレ指標を受けて米国債利回りが低下したためである。ドイツの10年物連邦債利回りは3.13%まで上昇し、この日は1ベーシスポイント上昇、週間では9ベーシスポイント、7月では26ベーシスポイント上昇した。米国では、10年国債利回りが金曜早朝の取引で4.5254%前後に低下し、2年債は4.1134%、30年債は5.0680%となった。投資家は、消費者物価と生産者物価の鈍化、7月11日終了週の新規失業保険申請件数20万8000件、さらに原油高のインフレへの影響を見極めていた。

用語解説
  • ベーシスポイント: 1パーセントポイントの100分の1。
  • 欧州中央銀行: ユーロ圏の金融政策を決定する中央銀行。
  • 10年物米国債: 長期の借入コストの指標となる米国政府の国債。