ポンドは17日に上げ幅の一部を失ったものの、アンディ・バーナム氏が財務相にシャバナ・マフムード氏を起用するとの報道が英国資産を支え、週間では3週連続の上昇に向かっている。
ポンドは7月17日に下落したが、投資家の英国の財政見通しに対する懸念が和らぎ続ける中、直近の高値圏を維持し、週間では3週連続の上昇に向かっている。ポンドは0.2%安の1.345ドルとなり、水曜日の上昇分の一部を吐き出した一方、ユーロは0.15%高の85.03ペンスとなった。それでもポンドは週間で0.4%上昇する見通しで、ユーロは対ポンドで4週連続の週間下落に向かっている。 フィナンシャル・タイムズを含む複数の新聞が、アンディ・バーナム氏は、より左派色の強いエド・ミリバンド氏ではなく、シャバナ・マフムード氏を財務相に起用する公算が大きいと報じたことで、市場心理は改善した。トレーダーはこの人事見通しを、金曜日に与党・労働党の党首、翌週月曜日に首相に就任する見通しのバーナム氏が、一部投資家が警戒していたほど大幅な歳出拡大には踏み込まない兆候と受け止めた。英国債はポンドとともに上昇し、週前半のドル軟化も支援材料となった。 UBSウェルス・マネジメントは、財政規律を重視する財務相への期待と秩序ある指導部移行を背景に、英国政治は市場の向かい風から追い風へと転じたと指摘した。一方、INGのストラテジスト、フランチェスコ・ペソレ氏は、ポンドはユーロに対して13カ月ぶり高値を付けた後ではやや割高に見えると述べたうえで、市場が英中銀による年内約35ベーシスポイントの利上げ期待を後退させれば、通貨の支援材料が失われる可能性があると付け加えた。17日のポンド反落は、中東で続く空爆を受けてドルに安全資産としての買いが入ったことも背景にある。