前臨床データでは、FABP5阻害剤がナプロキセンと同程度の水準で変形性関節症の疼痛を軽減する一方、胃組織の損傷はより少なかったことが示され、同社は反復投与の用量漸増試験の準備を進めている。
Artelo Biosciencesは、選択的脂肪酸結合タンパク質5(FABP5)阻害剤であるART26.12について、新たな非臨床の変形性関節症データが、非オピオイド疼痛治療候補としての治療可能性を裏付けたと発表した。フランス・ディジョンで開催されたInternational Cannabinoid Research Society 2026 Annual Symposiumで、Stony Brook Universityの麻酔学教授Martin Kaczocha博士が発表した研究によると、経口投与されたART26.12は、4週間にわたる急性および慢性投与後に、変形性関節症に関連する疼痛行動を有意に低減し、有効性はナプロキセンと同程度であった。同社によると、ART26.12はナプロキセンとは異なるエンドカンナビノイドやその他の生理活性脂質・タンパク質への作用を示し、新規の作用機序を裏付けたほか、慢性的なNSAID使用に伴うびらんや胃潰瘍の初期指標である非腺性過角化症を含め、胃組織の損傷が有意に少なかった。Arteloは、これらの知見によりART26.12の可能性が化学療法誘発性末梢神経障害を超えて変形性関節症やその他の慢性疼痛領域に広がるとし、健常人を対象とする反復投与の用量漸増臨床試験の登録開始は今年第4四半期になる見通しだと述べた。