セルフカストディ型取引プラットフォームは、Seismicエコシステムから移行する中で、Trusted Execution Environmentベースのモデルを完全準同型暗号に置き換える計画である。
Sedonaは、セルフカストディ型取引プラットフォームのアービトラム移行に伴い、Fhenixと提携し、既存のTrusted Execution Environment(TEE、ハードウェアベースのセキュアコンピューティング)によるセキュリティモデルを完全準同型暗号に置き換える計画だと明らかにした。両社によれば、この統合はユーザー残高、ポートフォリオのポジション、AIエージェントの支出上限をデフォルトで暗号化した状態に保つよう設計されており、プライバシー保護を取引データにとどまらず、より機微な金融情報へと拡張するものである。 Tyler Maxwell氏が創業したSedonaは、現物取引、パーペチュアル(満期のない仮想通貨先物)、ストラクチャード商品を提供している。Seismicエコシステムからアービトラムへの移行完了後、同プラットフォームはFhenixのインフラを導入し、ハードウェアベースの信頼前提から暗号技術による保証へ移行する計画である。両社によれば、完全準同型暗号は暗号化されたデータを開示することなく計算を可能にし、統合モデルの下では、ユーザーの残高とポジションはシステム内で動作するAIエージェントや他の当事者からも秘匿されたままとなる。 Fhenixの最高経営責任者であるGuy Itzhaki氏は、Confidential FHEは、残高、ポジション、自律型エージェントの動作パラメーターに関するプライバシーを必要とする取引プラットフォームや金融サービス向けに構築されたと述べた。Maxwell氏は、Sedonaが当初TEEを採用したのはプライバシーを実現する最も実用的な手段だったためだが、完全準同型暗号は信頼前提を減らすことで、セルフカストディの長期的基盤をより強固にすると語った。Sedonaは、技術統合は進行中であり、アービトラムでの展開時期については、移行完了後になるとする以外の詳細を示していない。