
新サービスは、機関投資家向けに発行、償還、ウォレット、トレジャリー機能を一体化したもので、OpenUSD対応でベータ版を開始し、Visaのステーブルコイン決済インフラ拡大戦略をさらに進める。
Visaは、Visa Stablecoin Platformを開始した。これは、銀行、フィンテック、決済事業者がVisaのネットワークを通じてステーブルコインを発行、保有、送金できるようにしつつ、それらの業務を既存の決済、清算、トレジャリーのワークフローに接続する新たな法人向けサービスである。 同プラットフォームは、ステーブルコインの発行と償還、ウォレット基盤、トレジャリー管理、資金移動、取引承認管理、監査ログを単一システムに統合する。Visaによれば、同サービスは一部顧客向けにベータ提供を開始し、その後、広範に展開する予定である。 開始時点では、6月にOpen Standardコンソーシアムが導入したステーブルコインOpenUSD(OUSD)に対応する。これに加え、Visaは既存でCircleのUSDCおよびPaxosのUSDGもサポートしている。Visaのチーフ・プロダクト・アンド・ストラテジー・オフィサーであるJack Forestell氏は、機関投資家に対し、企業向けの統制とセキュリティを備えた環境で「ステーブルコイン業務の発行、移動、管理」を一元的に行える場を提供することが狙いだと述べた。 CoinGeckoによると、ステーブルコイン市場は約3040億ドル規模に成長しており、今回の展開はVisaのより広範なステーブルコイン戦略を拡大するものである。これに先立ち、Visaは10月に、ステーブルコインが40兆ドル規模の世界の信用市場の一部をブロックチェーン基盤に移行させ得るとする調査を公表したほか、3月にはCanton Networkにスーパー・バリデータとして参加し、4月にはステーブルコイン決済プログラムを9つのブロックチェーンネットワークに拡大した。当時Visaは、年換算のステーブルコイン決済額が70億ドルに達し、50超の国で130超のステーブルコイン連動カードプログラムを支援していると述べていた。