イーサリアム財団の研究者フランチェスコ・ダマートが離脱、 新プロトコル組織Ethlabsへ

イーサリアム財団の研究者フランチェスコ・ダマートが離脱、 新プロトコル組織Ethlabsへ

ダマートは、元財団研究者らが設立した非営利組織Ethlabsでイーサリアムのファイナリティ迅速化に注力する。中核的なプロトコル開発が独立組織へと広がる流れが強まっていることを示す動きである。

ETH

ファクトチェック
この主張は、フランチェスコ・ダマート自身のXでの発表(一次情報)で直接確認できるほか、crypto.newsとYahoo Finance、さらに検索結果にある追加の報道機関によって裏付けられている。詳細もすべて一致しており、イーサリアム財団を5年で離れること、元EF研究者が設立した非営利団体Ethlabsへ移ること、そしてプロトコル関連の業務が独立組織へ移行するなかで、イーサリアムのファイナリティ高速化に注力することが確認できる。
要約

フランチェスコ・ダマートは5年間在籍したイーサリアム財団を離れ、元財団研究者らが設立した非営利のプロトコル研究組織Ethlabsに加わった。イーサリアムの中核開発が財団の外部へ広がりつつあることを浮き彫りにする動きである。ダマートはEthlabsでイーサリアムのプロトコル研究を継続し、特にネットワークのトランザクションをより速くファイナライズすることに注力する方針を示した。また、同組織の研究チーム拡大と新たな研究者の受け入れも支援する考えである。 ダマートはEF Research在籍中、MEV(最大抽出可能価値)、コンセンサス、データ可用性サンプリング、実行レイヤーの価格設定に取り組んだと述べた。退職は難しい決断だったとしつつも、現在の変化の時期は新たな出発に適したタイミングだと説明し、イーサリアムの中核研究がイーサリアム財団の外でも前進できる現実的な道筋が見えてきたとの認識を示した。 Ethlabsは6月、アンスガー・ディートリヒス、バルナベ・モノ、キャスパー・シュワルツ・シリング、ジョシュ・ルドルフ、ジュリアン・マーが設立した独立系の非営利組織として始動した。同組織によれば、研究対象は決済速度、ネットワーク容量、ネイティブ資産の発行、クロスチェーン相互運用性、イーサリアムのマネタリー・デザインに及ぶ。ジョー・ルービン、Bitmine、SharpLink、Anchorage、Octant、SNZなどエコシステム参加者の支援を受ける一方で、研究方針は独立性を維持しているとしている。 今回の動きは、イーサリアム財団が組織体制を再構築する中で起きた。財団は先月、長期的な責務を見直した後に54人、全体の約20%を削減し、その後Protocol Supportチームを解散したうえで、プロトコル開発、ユーザー、コミュニティ、アクセス、機関活動を担う部門へ業務を再編した。今月初めには、元財団職員のモー・ジャリル、オスカー・トーレン、アーリャマン・チャラニも、規制下の金融機関向けにイーサリアム上で機密性の高いインフラを構築する営利企業EthSystemsを立ち上げた。

用語解説
  • MEV: トランザクションの順序付けとブロック生成から得られる最大抽出可能価値。
  • Data availability sampling: ブロックチェーンの全データをダウンロードせずに、データが利用可能であることを確認する手法。
  • Finality: ブロックチェーン上のトランザクションが取り消せないと見なされる時点。