財務次官補兼内国歳入庁(IRS)首席法律顧問代行のケネス・キースは、監査に関する法的制限や、ドナルド・トランプ氏とその家族を巡る係争中の和解を巡る対立が報じられる中で退任する。
ケネス・キースは、ホワイトハウスのドナルド・トランプ大統領との緊張関係の中で事実上更迭されたと報じられるなか、財務次官補と内国歳入庁(IRS)首席法律顧問代行を退任する。キースは、特定納税者に対する監査の開始や終了を同庁に求めることを大統領、副大統領、および一部の行政府職員に禁じる内国歳入法7217条に照らし、政権当局者に対して税務監査でIRSに指示を出さないよう警告していたとされる。今回の退任は、トランプ大統領が漏えいした納税申告書を巡って起こした訴訟で、トランプ氏とその家族をIRS監査から保護し、18億ドルの「反武器化基金」を創設する内容だった司法省の和解が5月に公表されるなど、政権と税務当局の関係への監視が強まる中で生じた。米連邦地裁のキャスリーン・ウィリアムズ判事は先週、この合意を政府による自己取引だとして無効とし、同じ監査介入禁止規定を根拠に挙げた。報道によれば、キースはこの和解への関与を拒み、他の税務問題でも政権と見解を異にしていたほか、財務省の前法務顧問ブライアン・モリッシーもこの合意を巡って5月に辞任したとされる。