企業が四半期開示から半期報告へ切り替えることを認めるSECの計画には、投資家や市場関係団体の大半が反対した。意見提出用メールアドレスを巡る争いが、ルール策定手続きを複雑にする可能性もある。
上場企業が年次のForm 10-Kに加え、四半期ごとのForm 10-Qを3回提出する代わりに、半期のForm 10-Sへ置き換えることを認めるSEC(証券取引委員会)の提案は、投資家や市場関係団体から幅広い反対を招いている。Better Marketsは、SECのウェブサイトに掲載された意見を精査した結果、変更に反対する声が99%近くに達したと述べた。一方、SECはすでに6万6000件超の意見を掲載しており、なお未処理分の対応を進めている。Amanda Fischerは、Paul Atkins委員長が内部タウンホールで示した数字として、総数が20万件に達する可能性があるとの見方を示した。約5.2兆ドルを運用する会員を擁するCouncil of Institutional Investorsは、この変更によって監査人のレビューや経営陣の認証が弱まり、株価変動が拡大しかねないと警告した。Redditコミュニティ「r/wallstreetbets」による意見書も、四半期報告は企業分析を学ぶ個人投資家にとって重要な手段だと主張した。2026年5月5日にRelease No. 33-11414として公表されたこの提案は、Federal Registerに誤った意見提出先メールアドレスが記載されたかどうかを巡る争いにも巻き込まれている。Better Marketsは、rule-comments@sec.govではなくrule-comment@sec.govが使われたことで、7月6日の締め切り前に一部の意見が受理されなかった可能性があると指摘したが、SEC報道官は両方のアドレスが有効だと説明した。最終ルール策定前には行政手続法に基づき重要な意見を検討し回答する必要があるため、この問題は重要である。批判派は、報告頻度の低下により、同じ枠組みで上場する可能性のあるデジタル資産企業を含め、個人投資家向けの透明性が損なわれると主張している。