
中国のDRAMメーカーCXMTによる上海・科創板での86億ドル規模のIPOは、Appleが中国向け端末で同社チップの試験を進め、顧客が2027年までの供給を確保するなか、機関投資家向けで570倍の超過応募となったと報じられている。
中国のメモリーメーカーCXMTは、86億ドル規模とされるIPOに強い需要が集まったことを受け、上海・科創板への上場に向け前進している。機関投資家の申込株数は割当の21.7億株に対して1兆2400億株に達し、約570倍の超過応募となり、個人向けトランシェも243.93倍の超過応募となったとされる。主要顧客がDRAM供給の確保を進めるなか、同社は2027年末までの受注も確保したと報じられている。 CXMTは、サムスン電子、SKハイニックス、マイクロンに次ぐ世界第4位のDRAMメーカーとされ、世界DRAM市場で約8%のシェアを持つとの報道がある一方、別の報道では世界DRAM供給に占める同社シェアが2023年の約4%から2026年には11%に拡大したとされた。Appleは中国市場向け端末向けにCXMT製DRAMの試験を開始したとされており、従来はサムスン電子、SKハイニックス、マイクロンからメモリーを調達してきた同社にとって注目すべき動きである。 IPOへの旺盛な需要は、投資家が半導体株全体の調整局面を見極めるなかで生じている。ロイターは株式が7月27日に上場する見通しだと報じたが、CXMTは上場日を正式には確認していない。CXMTは価格の安いメモリーを武器に存在感を高めてきたが、米国防総省の1260Hリストへの掲載や、先端半導体製造装置を巡る米国の輸出規制は、海外展開と技術ロードマップにとって依然として重要な制約となっている。