XFLT運用会社、7月30日の投票でKing Street系サブアドバイザー支持を株主に要請

XA Investmentsは、切り替えによって株主手数料は上昇しないとし、XFLTのNAVが54%減少したことを挙げたうえで、Octagon契約終了後はKing StreetのCLOプラットフォームの方が高い運用能力を持つと主張している。

要約

XAI Floating Rate & Alternative Income Trustの運用を巡る委任状争奪戦が、2026年7月30日の特別株主総会を前に激化している。XA Investments LLCと、契約を打ち切られたサブアドバイザーのOctagon Credit Investorsは、手数料、運用成績、OctagonをKing Street関連会社に交代させる提案を巡り、鋭く対立する見解を示している。 XA Investmentsは、Rockford Tower Asset Management, L.L.C.との新たなサブアドバイザリー契約を支持するため、WHITE委任状カードで賛成票を投じるよう株主に求めた。同社は、この変更によって株主負担の運用手数料や経費は増えないとしたうえで、同社が深刻なNAV毀損と表現した状況からファンドが回復した場合、提案されている体制ではXA Investmentsの受け取る手数料は現行の仕組みより少なくなる可能性があると主張した。 運用会社は、取締役会がXFLTの実績を精査したうえでOctagonとの契約を打ち切ったと改めて説明した。2026年3月31日時点で、ファンドは1年間でベンチマークを19.09%下回り、3年、5年、設定来でも劣後し、1口当たりNAVは約54%下落したという。これは現在の発行口数換算で4億670万ドルのNAV毀損を意味するとしている。さらにXA Investmentsは、2026年にOctagon自身のCLOポートフォリオで7件のデフォルトが発生したとも指摘し、Octagonが助言会社に就任する提案は今回の議案に含まれていないと述べた。 XA Investmentsは、自社経営陣とファンド取締役会が合計で約272,859株のXFLTを保有していると説明した。そのうえで、King Streetは30年の運用実績、300億ドルの運用資産、米国20本・欧州9本のCLOと約120億ドルのCLO運用資産を持つプラットフォームを有しており、パフォーマンス改善と分配金支援に向けてより適した体制にあると主張した。 一方Octagonは、BLUE委任状カードで提案に反対票を投じるよう株主に呼びかけている。取締役会はOctagonを交代させる一方でXAIに支払われる手数料を増やそうとしているとし、ファンドの基礎資産は関連指数を上回り、ファンド自体も株主総利回りとNAVリターンの両面で同業を上回ったと主張した。また、King Street選定にあたり、取締役会は疑問のある基準と不十分なデューデリジェンスを用いたとし、King Streetの旗艦ヘッジファンドで償還制限が報じられていた点も問題視した。 争点は、手数料を引き上げずにKing Streetが中長期的に運用成績と分配を改善できるという取締役会の主張を株主が受け入れるか、それとも今回の変更は実質的な株主メリットのないまま経済的利益を主にXAIへ移すものだとするOctagonの主張を支持するかに移っている。

用語解説
  • サブアドバイザリー契約: 投資助言会社がファンドのポートフォリオ運用を別の会社に委託する契約。
  • NAV: 純資産価値。ファンド資産から負債を差し引いた1口当たりの価値を指す。
  • CLO: ローン担保証券。企業向けローンを束ね、異なるリスク区分に分けて証券化した商品。