Nebius、GPU資産を裏付けに7億7500万ドルのシニア債務枠を確保

AIクラウド企業の同社は、SOFR+2.50%で価格設定され2030年に満期を迎えるこの枠組みにより、追加の顧客コミットメント400億ドル超の資金調達ひな型が整うとした。

要約

Nebius Group N.V.は、初のシニア担保付債務枠として約7億7500万ドルの契約を締結したと発表した。担保には、稼働中のGPUインフラと、投資適格の顧客との契約に基づくキャッシュフローを用いる。AIクラウド企業である同社は、調達資金をフルスタック型AIクラウドプラットフォームの世界展開加速に充てる方針である。 この債務枠の満期は2030年10月31日で、条件はSOFR(担保付翌日物調達金利)+2.50%である。Nebiusによれば、この債務は顧客契約に基づくキャッシュフローと合わせて、対象となるGPUインフラの配備に必要な設備投資額の100%超をカバーする。契約が現在はサービス提供段階に入っているため、この資金調達はAIネイティブ企業やエンタープライズ顧客向けの追加容量に振り向けることができるとしている。 Nebiusは今回の取引を、他の長期顧客向け展開にも適用可能な、資産レベルで繰り返し利用できる資金調達の枠組みと位置付けた。同社は、MicrosoftやMetaを含む投資適格の顧客から、すでに追加で400億ドル超の契約収益を確保しており、同様に有利な条件でさらなる資本調達を見込むとしている。さらに、Microsoft向けには直近で計画済みの最新容量トランシェを引き渡しており、残るトランシェについても契約スケジュール通りに提供する見通しだと付け加えた。 最高執行責任者のOphir Nave氏は、この資金調達がNebiusのより広範な戦略、すなわち容量確保、資本調達、製品提供の拡充、資本効率の高いモデルの活用による拡大を支えるものだと述べた。この取引には大幅な超過需要が集まり、MUFGが主幹事を務めた。シンジケートにはABN AMRO Bank N.V.、Bank of America、Deutsche Bank、HSBC、Citi、Crédit Agricole CIB、ING、Morgan Stanley、ゴールドマン・サックスが参加した。

用語解説
  • シニア担保付債務枠: 差し入れられた資産を担保とする融資枠
  • GPUインフラ: AI計算に用いられる画像処理向けハードウェア
  • SOFR: 米国の指標となる翌日物借入金利