
Anthropicが提案する賃借契約により、同社はメタの余剰AI計算能力を利用できる一方、メタには自社モデル構想のために整備したインフラから新たな収益源が生まれる可能性がある。
メタは、2年間で最大100億ドル相当の計算能力をAnthropicに賃貸する初期協議を進めている。実現すれば、AI開発企業であるAnthropicはモデルの学習と運用に必要な希少な能力を確保でき、メタにとっては新たなインフラ事業の収益源が開ける可能性がある。提案は6月に初めて提示され、Anthropicが月払いを行い、双方が途中解約できる内容であるため、最終的な契約額と期間は交渉次第となる。今回の協議は、主要AI企業がチップ、電力、データセンター用地を巡っていかに激しく競争しているかを浮き彫りにしている。一方で投資家は、この分野で巨額のインフラ支出に見合うリターンが得られるかを疑問視している。メタは前年に720億ドルを投じた後、今年は主にAI向けに最大1450億ドルを支出する計画を示しており、賃貸契約は余剰能力の収益化に資する可能性がある。自社モデルへの需要拡大で追加の計算資源を求めるAnthropicは、他の大規模インフラ契約も進めている一方、メタ自身もCoreWeaveやNebiusを含む事業者と大規模な能力確保契約を結んでいる。