カスペルスキー、仮想通貨ウォレットのシードフレーズを狙うOkoBotマルウェアを特定

カスペルスキー、仮想通貨ウォレットのシードフレーズを狙うOkoBotマルウェアを特定

カスペルスキーによると、OkoBotは少なくとも2026年1月以降、ClickFixのおとりやトロイの木馬化されたGitHubソフトウェアを用いて、シードフレーズやウォレットデータ、認証情報を窃取し、25カ国超で数百人の被害者に影響を与えている。

ファクトチェック
この主張は、Kaspersky自身の一次情報によって完全に裏付けられている。Kaspersky GReATのSecurelistレポートとKasperskyのプレスリリース(いずれも2026年7月15日)は、このマルウェアの名称がOkoBotであり、モジュール型(20超のペイロード)であること、SeedHunterモジュールがハードウェアウォレットアプリ(Trezor/Ledger)にフィッシングページを注入して仮想通貨ウォレットのシードフレーズを狙うこと、偽のGitHubツールとClickFixの手口を使って拡散すること、パスワードや認証情報を監視すること、さらに25超の国の被害者に影響を及ぼしていることを確認している。The Hacker Newsの報告も、これらの主要な要素を独自に裏付けている。主張のあらゆる構成要素は、権威ある一次証拠と一致している。
要約

カスペルスキーは、ClickFixのおとりやトロイの木馬化されたGitHubソフトウェアを通じて仮想通貨投資家やハードウェアウォレット利用者を狙うモジュール型マルウェアフレームワーク「OkoBot」を特定した。被害は25カ国超で数百人に及び、2026年7月中旬時点でも活動は継続している。 このフレームワークには、ウォレットデータやシードフレーズ、認証情報、そのほか機微情報の窃取に使われる20超のペイロードが含まれており、TrezorやLedgerのアプリに偽の復元ページを挿入するコンポーネントも確認された。 カスペルスキーによると、OkoBotは単純なブラウザ情報窃取型マルウェアとは異なり、ウォレット窃取、キーロギング、スパイウェア機能に加え、reverse-SSHアクセスやRDP再侵入といった永続化メカニズムを組み合わせている。現時点で入手可能な情報だけでは既知のサイバー犯罪主体への高い確度での帰属はできないが、未確認の報道ではロシア語話者との関連の可能性が示唆されている。

用語解説
  • ClickFix: ユーザーをだまして自身の端末上で悪意あるコマンドを実行させるソーシャルエンジニアリングの手口。
  • seed phrases: 仮想通貨ウォレットへのアクセスを復元できるリカバリー用の単語列で、盗まれると攻撃者に資金の管理権を与える可能性がある。
  • reverse-SSH: 感染端末が攻撃者側へ遠隔接続を張り返す技術で、アクセス維持やデータ持ち出しを容易にする。