
ブレント原油は90ドルを上回り、その後91.40ドルに達した。タンカー事故、食い違う海運報道、未確認の停戦・協議観測を受け、市場の関心はホルムズ海峡のリスクに集中した。
2026年7月20日、米国とイランの敵対激化とホルムズ海峡の混乱懸念を背景に、エネルギー市場が上昇し、ブレント原油は一時1バレル=90ドルを超え、その後91.40ドルに達した。相場上昇の背景には、イランおよびイスラム革命防衛隊(IRGC)による海峡近くでのタンカー爆発・航行不能化の主張、原油・ガス・化学肥料の輸送は安全ではないとの警告、船舶通航が急減したのか停止したのかを巡る相反する報道があった。 同時に市場は、外交余地を示す未確認の兆候も織り込んだ。イラン外務省報道官は、国益に基づき米国との協議はなお進む可能性があると発言したほか、ロイターが引用したイラン高官の発言では10日間の停戦の可能性も示唆された。ただ、外交筋は交渉がなお行き詰まっているとした。 原油オプション市場では最悪シナリオへの警戒がやや後退し、7月中にWTIが130ドルに達する市場織り込み確率は0.4%に低下した。一方、ビットコインはおおむねレンジ圏にとどまり、ブレント相場も底堅く推移しており、トレーダーが緊張緩和シナリオを慎重に見極めていることがうかがえる。