8月1日に開始予定とされるTruth PSI(Truth API (Application Programming Interface))は、Truth Socialの主要投稿をウォール街の企業にミリ秒単位で先行提供する計画で、不平等な市場アクセスを巡る倫理面や証券法上の懸念を招いている。
Trump Media & Technology Groupは来月、有料データ商品の立ち上げを計画していると明らかにした。報道ではTruth PSIおよびTruth API (Application Programming Interface)とされ、Truth Socialの主要アカウントの投稿をウォール街のトレーディング企業や機関投資家に対し、ミリ秒単位でより速く提供する内容である。会社側は、このサービスは独自資産の収益化を目的とするものだと説明し、暫定CEOのケビン・マクガーン氏は、すでにTruth Socialの投稿が市場を動かしているとして、この商品が有力な収益源になり得るとの見方を示した。価格は明らかにしておらず、トランプ大統領本人の投稿が含まれるかどうかも明確にしていないが、同氏は1290万人のフォロワーを抱える同プラットフォーム最大のフォロー数を持つアカウントである。 この提案には、トランプ大統領の投稿が株式、債券、原油、金などの市場を繰り返し動かしてきたことから、倫理面と証券法上の批判が集まっている。Healthy Markets Associationのタイラー・ゲラッシュ氏らは、この配信が「二層構造の市場」を生み出しかねないと指摘した。さらに、レネー・ジョーンズ氏やチェスター・スパット氏を含む元SEC(証券取引委員会)当局者や学識経験者は、情報の非対称性や、トランプ大統領が最大株主である上場企業が政府関連の重要情報になり得る内容を収益化してよいのかという懸念を示した。この議論は、SEC(証券取引委員会)が四半期開示ではなく半期開示を認めることを検討しているなかで、米市場の開示基準を巡るより広範な懸念とも結び付けられている。 Trump Mediaはすでに顧客を確保しているとしている。同社株は木曜日に0.6%上昇し、翌日も9.66ドルで小幅高となったが、株価はトランプ大統領の就任以降、なお70%以上下落している。同社は長年にわたり損失を計上しており、2026年第1四半期には4億590万ドルの純損失を報告した。