メリッツ、64GB DDR5サーバーDRAMスポット価格が3100-3400ドルに急騰と指摘

メリッツはこの急騰について、中東の政府系AI投資家による購入協議が背景にあると分析した。一方、モルガン・スタンレーは、AI主導の供給不足によりデータセンター向けメモリー価格が少なくとも25%押し上げられ、その影響がPCやスマートフォンにも波及していると指摘した。

要約

メリッツ証券によると、64GB DDR5サーバーDRAMのスポット価格は、6月下旬の契約価格約1380ドルから3100-3400ドルに上昇した。背景には、サウジアラビアを含む中東の政府系AI投資家と韓国の半導体メーカーとの間で進む中長期のメモリー購入協議があるという。 一方、モルガン・スタンレーのアナリスト、ジョセフ・ムーア氏は、AI需要がDRAMの生産能力を吸収し、同等製品の第3四半期のデータセンター向けメモリー価格を、2026年第2四半期に想定される水準より少なくとも25%高い水準へ押し上げていると述べた。供給不足はPCやスマートフォンにも広がっているという。 メリッツは、購入協議が実需につながれば、2026年第3四半期の契約価格上昇率は市場予想のおよそ15%を上回る可能性があるとした。ムーア氏はさらに、一部のクラウド顧客が出荷を6週間前倒しで受けるために上乗せ価格を支払っていると指摘した。

用語解説
  • DDR5サーバーDRAM: データセンターのサーバーで使われる新世代のサーバー向けメモリーチップ。
  • スポット価格: 長期の供給契約ではなく、即時購入・即時引き渡しを前提とする価格。
  • 契約価格: より長期の取引契約のもとで、一定期間の供給に対して交渉により決まる価格。