
2026年7月16日の導入により、適格なプロフェッショナルおよび機関投資家の海外顧客向けに、RFQ経由で欧州型の現金決済BTC・ETH契約が追加された。今後は欧州を含む地域拡大も予定している。
クラーケンは2026年7月16日、Kraken Proで米ドル決済のビットコインおよびイーサリアムのオプションを開始し、当初は見積依頼(RFQ)アクセスを通じて提供する欧州型の現金決済契約を加えることで、デリバティブ商品のラインアップを拡充したと発表した。対象は適格なプロフェッショナルおよび機関投資家の海外顧客で、先行報道では欧州、北米、オーストラリア以外で利用可能になったとされ、その後クラーケンは、規制当局の確認を前提に2026年下期に欧州でも提供を開始する計画だと説明した。 クラーケンによると、このリニア型オプションは週次、月次、四半期、半年ごとの満期で開始され、損益が満期時に米ドルで決済されるため、トレーダーは原資産トークンの受け渡しを伴わずにBTCおよびETHへのエクスポージャーを取得またはヘッジできる。公表された仕様では、XBT/USDおよびETH/USDのオプションは欧州型で米ドル現金決済とされ、最大建玉はそれぞれ10 BTCと100 ETH、最小発注数量はXBT/USDが0.01契約、ETH/USDが0.1契約、決済は08:00 UTC前の30分間の観測ウィンドウに基づくBTCOPTRRおよびETHOPTRRのベンチマークに連動し、オプション手数料は支払いプレミアムの12.5%が上限となる。 クラーケンは、ポートフォリオ証拠金がデフォルトで有効化されており、現物、先物取引、オプションを単一ウォレットで統合し、30超の通貨で担保を差し入れられると説明した。クラーケンのデリバティブ部門ディレクター、Alexia Theodorou氏は、同社が仮想通貨オプションを伝統的市場と比べて浸透余地の大きい分野とみており、これまで同分野を主導してきた機関投資家やマーケットメーカー以外にもアクセスを広げようとしていると述べた。今回の開始は、オプションが無期限先物より仮想通貨取引に占める比率がなお小さい中でも、Deribit、CME Group、バイナンスといった既存取引所との間で仮想通貨デリバティブ競争が激化する局面で行われた。