エアバスは2030年ごろの次世代単通路機投入を目指しているが、両機体メーカーとも航空会社と投資家の関心は現行機の生産、認証、納入に向いていると述べた。
ボーイングは新型機の設計作業を開始したが、ケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は、新たな民間旅客機の投入前に財務基盤の立て直しにあと2年ほど必要との見方を示した。エアバスのギヨーム・フォーリCEOは、2030年ごろに次世代単通路機プログラムを立ち上げ、2030年代後半に就航させることを目指していると述べた。ボーイングは具体的な時期を明示していないものの、両社の時間軸はおおむね近いことになる。 両社は、航空会社の顧客がまったく新しい機種を求めるよりも、現行機の納入を優先していると説明した。オルトバーグ氏は、新プログラムを前進させるには、ボーイングの財務、技術、市場のすべてが整う必要があると述べ、顧客はまず既存製品群の完成度向上を求めていると付け加えた。 こうした発言は、両メーカーがサプライチェーンと生産の制約への対応を続ける中で出たものである。ボーイングは生産と品質の問題、さらに2024年1月の胴体ドアプラグ吹き飛び事故を受けて737 Maxの生産拡大を進めている。一方、エアバスは、特にプラット・アンド・ホイットニー製エンジンの供給不足が生産計画に影響したとしてきたが、フォーリ氏は状況は安定したと述べた。 アナリストによると、投資家の関心は引き続き目先の執行力にある。RBCキャピタル・マーケッツは、ボーイングでは737 Maxと787の生産、Max 7とMax 10の認証、利益率、キャッシュ創出に注目が集まっていると指摘した。一方、エアバスの投資家はA320とA350の生産目標達成に向けた、より明確な道筋を求めている。ジェフリーズは、エアバスが第2四半期にA320ファミリー機を190機納入し、ボーイングの737 Max-7とMax-10の認証作業はそれぞれ95%、98%完了していると述べた。