
この試作では、Aztecのプライバシーツール、ETH預け入れに基づくレート制限、ローカルAIモデレーションを用い、スパムや不正利用に対する安全策を備えた匿名投稿を検証する。
イーサリアム共同創業者のヴィタリック・ブテリンは、Aztec上で動作する実験的な匿名掲示板を公開した。ゼロ知識証明を活用し、オンチェーン上のプライバシーとモデレーション、反スパム対策の両立を探る内容である。小規模なGitHubデモであり、一般消費者向けの完成品としてではなく、証明に基づく制約を伴う匿名参加の実践的な検証として位置付けられている。 この試作では、Poseidon2ハッシュとプライバシー保護の仕組みにより、対象ユーザーが身元を明かさずに投稿できるようにする一方、ETH預け入れに連動したレート制限と、悪用抑止を目的とするローカルAIモデレーション機能を組み込んでいる。この設計は、パブリックブロックチェーンが抱えるより広い課題、すなわちスパム、シビル攻撃、有害コンテンツによってシステムが使い物にならなくなる事態を避けつつ、いかにユーザーのプライバシーを守るかを映し出している。 このプロジェクトは、ブテリンがイーサリアム内で継続的に取り組んできたプライバシー基盤とゼロ知識システムへの注力をさらに発展させるものである。同時に、このデモ自体は初期段階の試作にとどまるものの、将来的にはプライベートフォーラム、DAO(自立分散型組織)の議論、アンケート、その他の検閲耐性を備えたコミュニケーションを支える可能性があるツールを巡る実験が続いていることも示している。