Galaxy Digitalのマイク・ノボグラッツ最高経営責任者(CEO)は、イーサリアム共同創業者の過去の役割を称賛する一方、近年は公の場での活動が減少していることが戦略的方向性や士気、投資家心理の重荷になっていると指摘した。
Galaxy Digitalのマイク・ノボグラッツ最高経営責任者(CEO)は、ヴィタリック・ブテリン氏がイーサリアムの基盤構築に果たした功績により「仮想通貨の英雄」賞に値すると述べる一方、同共同創業者の最近の活動縮小がイーサリアムのエコシステムを傷つけていると警告した。CoinMarketCapが報じたこの発言は、分散型ネットワークが著名な創業者への依存を回避できるのか、それでも市場や投資家は可視的なリーダーシップを求め続けるのかという、仮想通貨業界で繰り返されてきた論争を再燃させている。 ノボグラッツ氏は、記事が時価総額ベースで世界第2位のブロックチェーンと位置付けるイーサリアムの構築初期におけるブテリン氏の役割を評価し、その功績がDeFi(分散型金融)やNFTの台頭につながったとした。一方で、特に戦略的方向性やコミュニティーの士気を巡り、ブテリン氏の公の場への関与が薄れた影響がイーサリアムに及んでいるとも述べた。 こうした発言は、イーサリアムがソラナやアバランチといった競合するレイヤー1ブロックチェーンから圧力を受ける一方、スケーラビリティーや取引手数料を巡る継続的な精査にも直面する中で出てきた。The Mergeを通じたプルーフ・オブ・ステーク(ステークしたトークンによってネットワークを保護する仕組み)への移行は広く称賛されたが、開発速度やガバナンスを巡っては一部の投資家や開発者の間でなお疑問が残っている。 ブテリン氏は過去2年間、より大きな分散化と自立性を促すため、日々の開発や公のコメントから意図的に距離を置いてきた。ただし、高次の研究には引き続き関与しており、時折技術的な文章も公表している。コミュニティー内の反応は分かれており、この後退をエコシステム成熟の証しとみる向きがある一方、とりわけ機関投資家の間では、明確で可視的なリーダーの不在が意思決定を遅らせ、競争へのイーサリアムの対応力を弱めかねないとの懸念がある。 記事によると、イーサリアム価格はここ数カ月、ビットコインや主要アルトコインの一部に比べて出遅れており、DeFi(分散型金融)における預かり資産総額(TVL)もじりじりと減少している。直接的な因果関係は確認されていないものの、ノボグラッツ氏のような影響力のある人物の発言は市場認識や開発者の信頼感を左右し得るとも付け加えている。より大きな論点は、イーサリアムが特定の個人に依存せず勢いを維持できるかどうかにあると記事は論じている。