ECB、6月利上げ後は金利据え置き観測

原油価格が1バレル=90ドルを上回ったことで、ドイツ2年債利回りは2024年7月以来の高水準を付け、市場では2027年初めまでにECBがさらに2回利上げするとの織り込みが強まった。

要約

欧州中央銀行は、6月に主要政策金利を2%から2.25%へ引き上げた後、今週後半の政策会合では金利を据え置くとの見方がなお優勢である。2023年以来初の利上げとなった。一方、米国とイランの敵対激化やホルムズ海峡を通過する輸送の混乱に伴う原油高がユーロ圏の国債利回りを押し上げ、ECBが追加引き締めを迫られるとの見方を強めている。ドイツ2年国債利回りは一時2.8174%を付けた後、2ベーシスポイント上昇して2.79%となり、2024年7月以来の高水準となった。短期金融市場では9月の利上げを完全に織り込み、ECBの預金金利は12月に2.69%、2027年2月に2.77%と見込まれている。ドイツ10年債利回りは3.15%、イタリア10年債利回りは3.83%へ上昇し、イタリア債とドイツ債の利回り格差は82ベーシスポイントと5月上旬以来の大きさに広がった。

用語解説
  • ベーシスポイント: 利回りや金利の変化を示す際に一般的に用いられる、0.01パーセントポイントに相当する単位。
  • 預金金利: 欧州中央銀行が、中央銀行に預けられた商業銀行の預金に対して支払う金利。
  • 利回り格差: 2つの債券の借り入れコストの差で、国債市場における相対的なリスクを測る指標としてよく使われる。