BTC PREFはスウェーデンのSpotlight Stock Marketで取引を開始した。固定年10%の配当を毎月支払う仕組みで、一部応募にとどまった株式売り出しでは約1220万スウェーデン・クローナを調達し、追加のビットコイン購入と配当原資の支援に充てる。
Bitcoin Treasury CapitalのBTC PREFがスウェーデンのSpotlight Stock Marketで取引を開始した。同社はこれを欧州初のビットコイン担保型優先株としている。この商品は固定年10%の配当を毎月支払う設計で、投資家資金を同社のビットコイン財務戦略に振り向けることを目的とする。 ストックホルムに拠点を置く同社は6月、1株120スウェーデン・クローナで195,078株の優先株を募集すると発表していた。全株消化なら2340万スウェーデン・クローナを調達する計画だったが、投資家の購入は募集の約52%にとどまり、調達額は約1220万スウェーデン・クローナとなった。1株当たりの年間配当は12スウェーデン・クローナで、毎月分割して支払う。調達資金は追加のビットコイン購入と、配当支払いを支えるための現金バッファーに充てる。 この仕組みは、米国でStrategyの優先株STRCが広めたビットコイン調達の手法を踏襲するものだが、BTC PREFは規模が小さく、変動金利ではなく固定配当である点が異なる。Bitcoin Treasury Capitalはすでに約172 BTCを保有しており、価値は約1100万ドルである。今回の上場後の初期パフォーマンスは、企業のビットコイン保有に連動する上場型インカム商品への需要が欧州投資家にあるかを測る試金石として注目される。 今回の立ち上げは、ビットコインへのエクスポージャーを上場証券に組み込むことのリスクも浮き彫りにする。ビットコイン価格の長期下落は固定配当モデルに圧力をかける可能性があり、優先株の取引価格は会社の基礎となるビットコイン財務の価値と乖離する場合がある。