ブリストル・マイヤーズは、Nvidiaの最新DGX Vera RubinベースのSuperPODを導入した初の製薬会社になったとし、創薬業務向けの計算能力を10倍超に拡大したと明らかにした。
ブリストル・マイヤーズ スクイブは、半導体メーカーNvidiaのVera Rubinアーキテクチャに基づく新たなNvidia DGX SuperPODを導入し、創薬向けとして最新世代システムを取得した初の製薬会社となったことで、AI計算基盤を拡充した。導入システムは、8基のDGX Vera Rubin NVL72を単一のDGX SuperPODとして統合した構成で、ブリストル・マイヤーズによると、2023年ごろに導入したAIインフラと比べて計算能力は10倍超に増加する。同社はこのシステムについて、ライフサイエンス分野で稼働するNvidiaインフラとして最も高性能かつ省エネルギー性に優れるとしている。 今回の増強により、NvidiaのBioNeMoプラットフォームとAgent Toolkitも利用可能になる。ブリストル・マイヤーズは、独自の基盤モデルの学習や、複雑な研究業務向けのエージェント型AIワークフローの構築にこれらを活用する方針である。 ブリストル・マイヤーズとNvidiaは約3年にわたり協業しており、製薬大手である同社は、先行して導入したDGX SuperPODによって、AIを活用した標的同定に要する期間を数週間から大幅に短縮し、一部ワークロードでは計算コストを55%削減したとしている。 この投資は、分子相互作用のモデリング、化合物のスクリーニング、毒性予測に大規模な並列計算を要する創薬の遅さと高コストという課題に対応するため、製薬会社が専用AIインフラの整備を進めていることを浮き彫りにしている。従来の医薬品開発は通常、承認薬1件当たり10年以上と数十億ドルを要する。