FIFA、W杯決勝後の緊張とフォークランド諸島横断幕でアルゼンチンを懲戒調査

調査は、決勝後のアルゼンチン選手の行動に加え、準決勝で掲出された政治色の強い「ラス・マルビナスはアルゼンチンのもの」とする横断幕も対象とし、罰金、出場停止、譴責が科される可能性がなお残っている。

要約

FIFAは2026年ワールドカップ決勝後のアルゼンチン選手を巡り、正式な懲戒調査を開始した。調査対象はスペインとの試合後の衝突にとどまらず、アルゼンチンがイングランドとの準決勝に勝利した後に掲出された政治色の強い横断幕にも広がっている。焦点となっているのは、2026年7月16日の祝賀でアルゼンチン選手らが「Las Malvinas son Argentinas(マルビナス諸島はアルゼンチンのもの)」と書かれた横断幕を掲げた件である。このメッセージは英アルゼンチン関係で最も敏感な問題の一つに触れるもので、試合中の政治的表現を禁じるFIFA規則に抵触する可能性がある。 調査は決勝後の対立も対象としており、リサンドロ・マルティネス、エミリアーノ・マルティネス、ジョバニ・ロ・チェルソ、クリスティアン・ロメロ、レアンドロ・パレデスの名前が調査対象として報じられている。決勝の映像では、アルゼンチンとスペインの関係者が入り乱れる大規模な騒動にもすでに注目が集まっていた。2026年7月20日時点で、FIFAの独立した懲戒委員会は試合報告書を精査しており、処分や出場停止は発表していない。 大会はすでに終了しているため、遡及的な出場停止処分の可能性は低いとみられている。ただ、罰金、今後の国際大会における出場停止、正式な譴責は依然としてあり得る。今回の問題は外交上の側面も帯びており、英国のキア・スターマー首相ら英国当局者が制裁を求める一方、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は問題を軽視している。

用語解説
  • 懲戒委員会: 事案、証拠、試合報告書を検証し、規則違反があったかどうか、またあった場合にどのような制裁を科すべきかを判断する独立機関。